ちょっとにわかには信じられないんですけど、京都大学名誉教授(ならびに立命館大学総合理工学院・生命科学部 生物工学科教授でもあるそうです)の今中忠行教授らの研究グループが、炭酸ガスと水を使い効率的に石油を合成することに成功したと発表しました。
・【京都】炭酸ガスと水で効率的に石油を合成と発表 - 緑のgoo
・「水と二酸化炭素から炭化水素燃料を効率的に生成する方法」が発表される | 研究・開発 - スラッシュドット・ジャパン
今回の今中忠行教授の発表を簡単に説明するとこんな感じです。
1:水7リットルと石油3リットルを混ぜて、合計10リットルの混合液体を用意する。
2:混合液体に炭酸ガスを混ぜる。
3:その結果、水が6リットルで石油が4リットル(=合計10リットルなのは変わらない)の混合液体となりました!
おいおいマジか?
化学として正確な考察を重ねるだけの素養は私にはありませんが、ただ一つ言える事はこの発表が正しかろうが間違っていようが今中忠行教授は今後確実に立場が危うくなるだろう、という事です。
この発表が正しくて簡単に石油が増産出来るようになるなら、石油利権を握っているスーパーVIPが真夜中に今中忠行教授の自宅のインターフォンを鳴らしに来るのではなかろうか。
そして、この発表が間違ってれば、今中忠行教授は割烹着を着せられてマスコミの前で涙ながらに「石油合成は出来まぁす!」と言わされる羽目になるのではなかろうか。
どちらにしてもヤバいですが、どちらかと言うと前者の方が世間に対する貢献度が圧倒的に高いので、今中忠行教授の発表が正しい事を祈りつつ身の安全の確保にも最善を尽くしてほしいと思わざるを得ません。
フリーエネルギー革命よ、来たれ!!(なるだけ安全運転で)
・立命館大学 生命科学部 生物工学科 環境バイオテクノロジー研究室
スポンサード リンク
『資源』カテゴリの最新記事
- 日本国産の水エネルギー来るか?OHMASA-GAS(オオマサガス)を開発した日本テクノ株式会社、大政社長に神の..
- まじめな話なんだけど、人糞が石油に変わるらしいよ
- 小笠原諸島、南鳥島のレアアースならこの人!東京大の加藤泰浩教授についてメモってみた
- ここはガンダーラか?主にコストの面で手が届きそうで届かない海底にてコバルトリッチクラストを確認
- 海底に眠る熱水から金、銀、銅など有用金属を採掘するプロジェクトが始動
- 『藻からバイオ燃料』のおおよその現状がよく分かる簡潔明瞭まとめ
- 日本産出資源は今後こうなる!メタンハイドレート、石油・天然ガス、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、レアアー..
- ミドリムシが有能すぎて顎が外れるくらいビックリ!食材、化粧品、水質浄化、CO2削減、バイオ燃料...こんなに凄..
- 世界で初めて成功した東部南海トラフでのメタンハイドレート海洋産出試験が、実は2001年から計画されてたと知って..
- 川崎重工が言うには、稲わらからリッター40円でバイオエタノール作れるらしいよ
- 藻から石油でお馴染みの渡邉信教授が仙台復興で大活躍
- 新潟から石油...出ておくれマジで
- 取り敢えず、日本近海には『メタンハイドレート』というガス資源が大量に埋まっている事も覚えておこうじゃないか
- 日本の最東端の南鳥島にはレアアースが埋まってる。恐らく、数千年分!
- 本当ならもう車を走らせるのにガソリンなんか必要無かったらしい。水で走る車が既に完成してた件
- 下手すると石油が1リットル10円とかになるかもしれない話