2013年07月09日

海洋国家日本に幸あれ!浮体式洋上風力発電の夜明けは近いぜ!!



すっかり暑くなりましたね!

節電の為に、と限界まで暑さを我慢してると激しい熱中症になったりしますから、体調を崩す前に扇風機でもクーラーでも何でも使って涼を取りましょう。

電気バンザイ!!

という訳で今日は発電の話です。

しかも『浮体式洋上風力発電』という、世界に先駆けて日本が本気で実用化に向けて実証実験を開始した、ちょっと珍しい方式の発電方法についてです。

まず、洋上風力発電、つまり海の上で行う風力発電で一般的なのは『着床式』と呼ばれるものです。

着床式の洋上風力発電とは、発電設備を海底に打ち付けて固定するものです。

洋上風力発電が一般化されてる他の国で採用されてるのはこの方式です。

そして浮体式洋上風力発電。

これは海の上にプカリと発電設備が浮いてる状態のものです。

今回日本が本気出して実用化を目指してるのがこの浮体式洋上風力発電になります。

「なんで?日本でも着床式でやれば良いんじゃないの?」と思うかもしれません。

しかし、日本では陸地を離れるとあっという間に海底までの距離が深くなってしまい、海底に設備を固定するのがコスト的にも技術的にも難しくなってしまうそうなんですよ。

だから浮体式洋上風力発電の実用化に向けて取り組み始めてるんですね。

この浮体式洋上風力発電、日本で実用化出来れば多大なメリットがあります。

1、日本は海に囲まれた海洋国家なので、立地条件的に最高。

2、陸地よりも海上の方が障害物が無いため風が強いので、風力発電に適している。

3、騒音に悩まされたり景観を損ねたりといった、生活に絡む問題が起きにくい。


日本の陸地は狭く山だらけで人口密度も高いですが、洋上風力発電なら何も問題ありません。

現在、日本でこの浮体式洋上風力発電の実証実験を最初に始めたのは長崎県五島市です。

環境省_浮体式洋上風力発電実証事業:GOTO-FOWT

更に、10月中旬に発電開始予定の『福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業』も要注目です。

福島県の双葉郡沖合で浮体式洋上風力発電設備『ふくしま未来』が稼働するとの事。

こちらは前出の五島市をはるかに凌ぐ、世界でも初の大規模浮体式ウインドファームだそうです。

是非とも上手く行って欲しい。

浮体式洋上風力発電設備「ふくしま未来」が小名浜港に入港


そして、これはオマケ情報。

理由がよく分からないのですが、既に実証実験が開始されてる長崎県五島市の発電設備の方では、何故か魚が大量に集まって来て漁業を営む関係者の皆さんが喜んでるらしいです。

魚が集まってくる!長崎県五島市にある浮体式洋上風力発電実証機に意外なメリット

何で魚が集まってくるんですかね?

ちょっと気になりますね(笑)


【続報】福島復興・浮体式洋上風力発電の海底ケーブルの敷設が完了!いよいよ11月から運転開始だそうですよ!


スポンサード リンク
 


posted by 正宗 at 14:16 朗報ジャパン >> 発電
スポンサード リンク
PAGE TOP ▲